鼻が折れると鼻血が出る

ブログ名で検索すると医療機関が鼻血の対処法について書いたHPがヒットします。タイ就職・鼻血にて検索下さい。

現地採用が確認すべき6つの待遇項目

 渡航してから、「え?そんな話、聞いていない」とならないように労働契約書を熟読することに加えて、本当に重要な項目は直接入社する会社に聞いてみることを推奨する。理由については以前記載したため、今回は具体的な項目について解説する。

 

<目次>

①残業代

②有給、その他休暇

③医療補助、歯科医療補助、人間ドック

④試用期間

⑤労働許可・ビザ取得費用

⑥その他補助

 

①残業代

 労働契約書に書いてあるから出ると思わずに、必ず「私も残業代が支給される対象ですか」と聞こう。残業代が出るか出ないかで、手取りが大きく違う。遠慮は絶対にしてはいけない。 

 ほとんどの場合、貴方は法的に残業手当を受け取る権利がある。しかし、会社から、日本人マネージャーは管理職だから支給の対象外と言われることが多いのも事実である。国によって法律は異なるが、成果をこなせば出勤するかどうかの裁量があり、採用権限も持っているような職位の場合のみ、残業手当の対象外となる。シンガポールを除く多くの東南アジアの国では、社長でもない限り、法律的には残業手当の支給対象者である。

 また、割増賃金のベースとなる基本給の計算方法も日本と異なるため、現地の法律を確認することをお勧めする。タイは割増のレートは日本よりも高いが、割増のベースとなる基本給の計算方法が日本と異なり、残業代自体は日本より安くなる(ただし、休日出勤の場合は日本より多くなる)。

 

②有給、その他休暇

 日本人現地採用は、現地国籍スタッフと同一の待遇であることが多い。給与は差をつけるが、非金銭的な待遇は同一の社内規定を使うのである。しかし、日本人現地採用は、現地国籍スタッフよりも有給を多く必要とする。免許証の更新、冠婚葬祭、役所関係の手続きなどで、日本に帰らなければならないケースがあるからである。

 休暇の規定をしっかり調べ、足りないと感じたら交渉してみるべきである。あまり深く考えずに、現地国籍スタッフと同様の待遇にしているだけのケースがほとんどである。特に初めて日本人を現地採用する企業は、きちんと説明すれば、案外すっと要求が通ることもある。

 

③医療補助、歯科医療補助、人間ドック

 英語対応が可能なある程度まともな病院では、風邪程度でも1万円近くかかる。どのようなケースにいくらまで補助が出るのかは正確に把握しよう。歯科医療の補助がないのは仕方ないと思うが、医療補助がない会社は年収が相場よりも大幅に高いなどでない限り、絶対にやめたほうが良い。

 人間ドックやワクチン接種代を負担してくれるなど、従業員の病気の予防まで考えくれる会社がお勧めである。

 

④試用期間

 試用期間の長さはもちろん確認すると思う。それに加えて、試用期間中は行使できない福利厚生があるかどうかはしっかり確認したい。試用期間中に有給が取れないのは仕方ないと思うが、試用期間中に医療補助がないのは少し現地採用への配慮が足りていないように思う。

 

⑤労働許可・ビザ取得費用

 まず、労働許可を取得してくれない会社は即刻辞めるべきである。不法労働に甘んじる必要は全くない。日本人が現地で立ち上げた企業はコンプライアンス意識が薄く、こういったことがたまに起こる。

 個人的には、労働許可やビザの取得費用を従業員負担にするのはブラックだと思う。もっとも、労働許可やビザの取得費用は高額ではないため、他の待遇との総合考慮で決めれば良いであろう。

 

⑥その他補助

 住宅手当、交通費、出張費、営業手当など、自分が対象となる支給項目は正確に把握しよう。日本と異なり、交通費は非課税などといった制度がない国が大半であるため、「結局、給与は総額でいくらもらえるか」という視点で考えるとよい。

  

 言うまでもないが、待遇は重要である。現地採用の場合、待遇そのものではなく、その国で働くという点に惹かれているとは思う。しかしながら、どの程度給与をもらうかで余暇の選択肢の自由度が変わってくる。せっかく東南アジアに住むのならば、周辺の国へ懐を気にせずに旅行できる程度の収入があったほうが良いであろう。

 また、医療補助が手薄いと、ちょっとした手術で全貯金を失い、場合によっては家族からの送金に頼るような事態も起こりうる。海外に住む場合、日本に住むよりも体調を崩しやすい。どれだけ健康に気を付けても不可抗力で病気にかかる場合もある。自己防衛という点からも、しっかりと医療補助の内容は理解しておくべきである。

 現地採用として働く決断をする人の中には、思い切りのよい楽天家が少なくない。しかし、楽観することと、入念に下調べをすることは両立する。人事を尽くして天命を待ちたい。