現地採用けもの道

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タイ現地採用が覚えておきたい待遇に関する6つの豆知識

 日本に馴染みがない制度であるので、概要程度はさらっと見ておきたい。

 

<目次>

①雇用契約より大事な就業規則(オフィスレギュレーション)

②悪名高いタイの制度シックリーブ(Sick Leave / 病気休暇)

③プロビデントファンド(退職金給付制度)

公的健康保険制度(外国人が使うケースは皆無)

⑤民間医療保険(外国人にとって最重要)

⑥副業の税金

 

①雇用契約より大事な就業規則(オフィスレギュレーション)

 給与以外のすべての雇用条件が書かれているといっても過言ではない。少なくとも内定をもらって、雇用契約書にサインする前に就業規則(オフィスレギュレーション)を確認すべきである。

 

悪名高いタイの制度シックリーブ(Sick Leave / 病気休暇)

 タイの労働法では、病気の際には有給が認められている。法律見ると、3日以上シックリーブ(Sick Leave / 病気休暇)で休む時は、会社は医師の診断書を要求できると書かれている。裏返せば、2日以内ならば労働者は医師の診断書を提出する必要はない。

 シックリーブは年間40日認められており、従業員に多用されると休みたい放題となってしまう。しかし、これは法律で認められた労働者の権利である。会社は労働者から申請があれば、仮病ではないかと猜疑があっても、シックリーブを認めないわけにはいかない。

 しかし、日本人がシックリーブを多用するのは、現実的に難しいであろう。シックリーブをとりまくると、タイ人化(=だらけた)した日本人として、冷たい目線で見られる。日本人の同僚からだけでなく、タイ人の同僚からもよく思われないであろう。

 

③プロビデントファンド(退職金給付制度)

 ざっくりした概要は以下である。

 給与から通常数パーセントが積み立てに充てられる/従業員が積み立てた分と同額以上を会社も積み立てる/税金の控除対象/自己都合退職でも戻ってくる

 正直なところ、骨を埋めると決めた会社でなければあまり重要視する必要はない。しかし、プロビデントファンド(退職金給付制度)に加入している場合、従業員のことをちゃんと考えている会社の可能性が高い。

 

④公的健康保険制度(外国人が使うケースは皆無)

 タイは国民皆保険制度があり、公立病院に限り、30バーツで医療が受けられる。日本人の現地採用も同様に30バーツで医療を受けることは可能である。しかし、激混み、医療水準が低い、英語が通じないの三重苦である。実際、ほぼすべての外国人は、富裕層・外国人向けの民間病院で診療を受けることになる。

 毎月750バーツが給与から天引きされ、青いプラスチックのカードが交付される。これを提示すれば、公立病院にて30バーツの支払いで診療を受けることができる。しかし、前述の通り、実際は公立病院に行くことはほぼ100%ないため、机の奥底に放り込んでおけばよい。

 

民間医療保険(外国人にとって最重要)

 富裕層・外国人向けの民間病院は診察料が高い。少し風邪を引いただけで支払いは1万円をこえることもある。会社の福利厚生として、医療に関する補助が全くない会社は相当ブラックであり、入社の価値がないといっても過言ではない。

 タイ人も民間医療保険の有無を入社の際に気にする。医療補助がないのは、会社が従業員の福利厚生についてまともに考えていない証左である。

 

⑥副業の税金

 タイの場合、タイ国内を源泉とする所得が所得税の対象である。すなわち、日本で発生する所得はタイで税金を納める必要ない。また、日本に住んでいないため、日本でもおさめる必要はない。もっとも、タイは追徴課税が高額になるため、副収入がある方は、念のため専門家に相談したい。

 

 現地採用とは、外国で暮らし、そして働く者である。就職する国の法律は、しっかり確認すべきである。タイにおける日本人現地採用の失敗談は、ネットで多数調べることができるため、色々情報収集をして欲しい。事前の準備、交渉、あるいは心構えのために、この記事が役に立てれば嬉しいと思う。