いや、ボーナスが6ヵ月分とかなら別ですよ。あ、今日は取り留めもなく書いていきますね。
まず、5万バーツというのは最低賃金なわけですよ。正確に言うと、特定の業種においてタイ国投資委員会から認可を取得した場合(コールセンターなどが代表例)を除き、日本人を雇用する際の労働許可証の発給要件の1つが「5万バーツ以上の給与」となっているんですね。
給与は、企業がオファーした金額とも言えるし、労働者がオファーを受けた金額とも言えます。
まず、最低賃金で人を雇おうとする企業って微妙じゃないですか。募集する人、誰でもいいですって言っているようなものじゃないですか。あるいは募集する仕事、誰でもできますって言っているようなものじゃないですか。そんな微妙な企業で、誰でもできる微妙な職務につくのって微妙じゃないですか。
そして、厳しいことを言うのですが、最低賃金でしかオファーを受けれないってことは、タイで求められていない人材ってことじゃないですか。微妙な人材と評価されているわけですよ。
微妙な人材が微妙な企業で微妙な仕事をしても、将来の展望はないと思うんですよね。
人材会社は色々言うかもしれません。
「タイでは、優秀な人材は昇給が早いです。活躍すれば、10~20%給与が上がることも珍しくありません」
これ、嘘です。実際は、低い給与で入った人は、昇給も少ないです。
企業側も馬鹿ではないです。内定を出す人材が自社で活躍できそうかの判断はちゃんとしています。もし、入社後に活躍しそうな人材なら、最低賃金である5万バーツでオファーをだしません。普通に考えてそうじゃないですか。企業ってそんなに人材を見る目ないんですか?
あるいは、あなたは、企業側の予想に反してむちゃくちゃ大活躍する人材なんでしょうか。
期待されている人材と期待されていない人材では、入社後に担当してもらう業務も違うでしょう。それに扱われ方も違うでしょう。期待されている人は、重要な業務を任されて、会社にとって重要な人材として育てられていきます。残念ながら現実はそんなものです。重要な業務を任されると、やる気も出て、勉強もしっかして、どんどん優秀になっていきます。
優秀だからエースだけど、エースだから優秀という両面があります。あなたの会社も、一番優秀な人が一番努力してませんか。あるいは2番目、3番目に優秀な人が1番優秀な人を追い抜く兆候はありますか。たぶんないんじゃないでしょうか。
逆もしかりです。
ということで、もし5万バーツのオファーを受けたら6万バーツに交渉するか、蹴るかどちらにしましょう。5万バーツのオファーしか出なかったら、日本で英語を勉強して、タイ就職に再挑戦したほうがいいです。
以上!と言いたいところなんですけど、せっかくなので僕の話も。
僕は30手前で月収6万バーツ台の給与でタイ就職しました。5万バーツではないですが、年齢を考えれば、20半ばで5万バーツで就職するようなものですね。微妙な金額です。
その後、4年目で年収は200万バーツを超えました。ヘッドハンティングの声も掛かっています。仕事もまぁまぁ楽しいです。
さっきと言ってることが違うじゃないか、と思うかもしれません。でもこれ、たまたまなんです。
もうちょっと正確に言うと、
・業務内容と僕の適正がマッチしていた(→休日に業務の勉強をすることが苦でなかった)
・残業代無しで深夜12時まで連日働いた(→帰宅する時に会社の敷地内で吐いたことも)
・長時間労働だが、単純作業ではなく知識の身につく仕事であった(&難易度の高い仕事を短納期でこなしまくった)
・駐在員の入れ替わりにより、僕がエース社員として活躍しまくった(→僕以外できない仕事が増えすぎて死にそうになった)
そしてさらに重要なことがあります。僕と同じくらい優秀で、僕と同じくらい働いていて、同業種の日本人の友達がいるんですけど、彼女の給与は僕の60%くらいです。給与を聞いて驚きました。活躍している人材に高い給与を払うかどうかは、会社次第なんですね。
6万バーツ台で入社して、数年で年収200万バーツになるのは、本当にたまたまのミラクルなケースです。入社してミラクルを狙うなら、転職活動でミラクルを狙いましょうよ。5万バーツのオファーを受けた人が、違う会社を受けて7万バーツのオファーをうけることはざらです。
過去の僕に言いたいんですけど、まじで言いたいんですけど
「入社してビックなミラクル狙うより、転職活動でスモールなミラクル狙おうよ」
僕の場合、ちょっとだまされて入った感もありました。でも、僕はその程度のビジネスパーソンだったってことですよね。自分を高く売る能力もビジネスパーソンの能力の1つです。僕にはそれがなかったんです。残念ながら。
ネガティブな苦労って意味がないです。給与が安くて辛いと思うより、英語の勉強で睡眠時間が少なくて辛いほうが、前向きでいいじゃないですか。精神エネルギーは有限なので、そこそこ良い給与をもらって、快適に暮らした方が仕事や自己投資に集中できます。
結果的に苦労しなければいけない場面って、人生に何回もあって、乗り越えたり回避したり、何かしらの対処が必要です。でも、できる限り苦労しなければならない場面を避けるのが戦略というものでしょう。
ということで、タイ就職を目指す皆さんは、少しでも高い給与でタイに就職してください。タイ就職における先輩からのマジなアドバイスです。
もちろん、人生が行き詰っていて、目をつむって「えいや!」と環境を変える必要があることもあるでしょう。茨の道ですよ。茨の道を進まなくてよい方法、茨の道を突き抜ける方法、両方について書くブログでありたいです。
(バンコクを散歩してたら、こんな道がありました。やばい。)
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