鼻が折れると鼻血が出る

鈍器で顔を殴れば鼻は折れるし、誰かのために行動すれば社会は変わる。仕事も執筆も想いを込めて。

「タイ人は仕事できない」というのは大前提


 私はタイで働いている。すなわち、外国で働かせていただいている。タイおよびタイ人への感謝の気持ちと敬意を忘れてはならない。

 ただ、感謝や敬意を持つことと、「タイ人は仕事ができない」という見解は両立する。日本人に比べ、タイ人はテキパキ動いたり正確に計算したり、論理的に考えることが苦手である。それは、事実であって、軽や見下しではない。

 一人あたりGDPを見ると、タイと日本は6倍の差がある。正確な理解ではないが、100の富を生み出す(100円稼ぐと言い換えても良い)ために、タイ人は日本人の6倍の時間がかかる。あるいは、タイ人と日本人が同じ時間働けば、タイ人は日本人の6分の1の富(経済的付加価値)しか創出できない。

 別の言い方をしよう。もし、タイ人が先進国の人々並みの質の労働ができるようになった時には、タクシーの初乗りは200バーツ、タイマッサージは一時間1500バーツになっているのである。

 我々外国人は、タイ人の人件費の安さを享受できる立場にある。したがって、タイ人の労働の質の悪さに文句を言うのは、辛口カレーを注文して辛いと文句を言っているようなものである。

 先日、深夜にローションを買いに行った。24時間空いている薬局が家の近くにある。24時間、店が空いているのは、日本では珍しくなくても、世界の当たり前ではない。タイに感謝である。

 ローションは95バーツであった。これが、カンボジアならば1.5倍〜2倍するであろう。化学製品を現地生産できるタイだからこその価格である。タイに感謝である。

 タイ人のスタッフがローションをバーコードで読み取る。195バーツと出た。「あれ?」という顔をタイ人のレジ担当はした。レジをがちゃがちゃ操作している。何かのエラーだろうか。

 他のタイ人スタッフがレジに来た。今度は二人で議論しながら、レジをがちゃかちゃしている。

 携帯もなく、ローションを買うための200バーツがポケットにあるだけである。僕にできることは、間抜けな顔でレジを眺めるだけである。

 なかなか解決しない。もう195バーツでいいから売ってくれないかなぁと思った。

 ボサーっと突っ立っている僕と、必死にレジと格闘するタイ人の女性スタッフ二人。その間には、ローションが異様な存在感で鎮座している。

 やっぱり、タイでの生活はしんどいなぁと、たまに思う。しかし、レジのタイ人女性が凄くかわいかった。やっぱりタイに感謝である。


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