鼻が折れると鼻血が出る

ブログ名で検索すると医療機関が鼻血の対処法について書いたHPがヒットします。タイ就職・鼻血にて検索下さい。

タイ現地採用はちゃらんぽらんであることも必要

 

 タイに住んでいると、アドベンチャーに事欠かない。安全基準が日本より圧倒的に緩い。

 船の甲板に座ることができる。風が気持ち良い。見渡す限りの海が自分のものであるかのような錯覚さえ覚える。日本なら即、船長に怒られるであろう。


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 この高揚感は何物にも変え難い。

 もちろん、個人経営の小船をチャーターするなど、交渉スキルは必要だ。しかし、交渉スキルと金があれば、タイは非常に自由がきく社会である。

 タイの「ちゃんとしてなさ」に腹を立てることはある。「どうして、これくらいのことがさっさとできないのか?」と怒りを覚えることも多い。

 しかし、そのタイの「ちゃんとしてなさ」を享受しているのも事実である。

 タイ(特に島などの観光地)では、多くの外国人が無免許でバイクに乗っている。そして、たまに無免許で警察に捕まる。払うのは罰金ではなく、ワイロである。

 正規の手続きでは、無免許運転の罰金は警察署にて払う。しかし、警察署に行くのはめんどくさい。警察の営業時間が終わっている場合もある。その場で、警察官に500バーツのワイロを払えば、それで済んでしまう。多くのタイ人、外国人はワイロを選択する。

 タイには危険と抜け道がたくさんある。そのスリルを楽しむことができれば、タイ在住、一人前である。

 ところで、危険といえば、私の頭皮である。高校の頃、自分の髪が薄いことに気づいた。大学の頃、前の席に座るのが苦痛であった。後ろから私の薄い頭が見えているという恐怖というか気恥ずかしさを感じた。

 現実問題として、誰も私のことに興味はない。また、眼鏡の度が弱かったため、前の席に座らなければ黒板が見えなかった。さらに、席は後ろから埋まっていくが、私はいつも遅刻していた。

 色んな要素が絡まり合い、私は最前列でいつも寝てる遅刻者と成り果てた。

 そんな傍若無人の若ハゲも、今は32歳である。幸い(自分で勘違いしている可能性も1%あるが)10年以上、ハゲは進行しなかった。たぶん。

 そうすると、「32歳だしこのくらいの髪だよね」と納得できる水準感になってきた。

 しかし、人生はままならないものだ。今度はここ一年くらい、白髪がポツポツ目立ってきた。

 なぜだろう。仕事をやり過ぎたからかもしれない。いや、仕事について悩みすぎたからかもしれない。

 思い返せば、仕事で悩んでもあまり意味がなかった。ちゃんと指示してもすぐ忘れるタイ人に対して気を揉んでも、悩み損である。

 意識の高い方なら、「タイ人の性格や能力を前提に指示を出すべき」などと思うかもしれない。

 いやいや、どんなに説明しても「あー。忘れてました」で済まされる相手に、仕組みも工夫した指示もない。仕組み化を進めれば良いと言うかもしれないが、そうしたら「そもそもその社員いらんぞ」ってなる。

 部下なら良いけれど、他部署や同僚の場合、指導する道理も権限もない。ただ、対処し、耐えるのみである。

 ていうか、「なんでそいつ雇ったん?」というレベルのタイ人もいる。リサーチャーで計算と分析が苦手とか、猫カフェの店員が猫アレルギーのようなものである。切に転職をオススメしたい。

 こんなこと考えてるから白髪が増えたのではないか。

 タイで仕事をしてると、根詰めても、おおらかにかまえても結果が同じであることが往々にしてある。

 だったら、過度に真面目にならず、気を張りすぎないバランスで過ごしたほうが良いのではないか。

 在タイ4年目を過ぎたあたりから、こういった一種の悟りの境地に辿り着きつつある。

 待つ&急かすことは、タイでは愚行の一つである。例えば、マンスリーホテルの設備が悪いなら、修理を依頼して待つのは愚策である。イライラを通り越して諦めの境地に達したときに、ようやく修理が来る。

 「今すぐ部屋を変えるか、宿泊費を返金するか?」と迫るほうが良い。決断を迫るのは、相手のアクションを待つより自分側のストレスが少ない。特にタイでは。上手く行けば、その場で問題が解決するかもしれない。

 もちろん、相手からの返事は「ノー」かもしれない。ただ、それでもうるさい客として対応の優先順位が上がる。

 日本では控えめが美徳かもしれない。ただ、タイで控えめに文句を言えば、良くて後回し、悪くて忘れ去られるのみである。

 いやはや、日本は快適である。依頼をすれば、基本的に対応してくれる。

 この前、レストランでWi-Fiのパスワードをくれと2回言ったのに、いっこうにもらえなかった。

 スタッフのもとに、私は歩いていった。Wi-Fiのパスワードをくれと改めて言った。そして、その場で止まる。すなわち、Wi-Fiのパスワードをもらうまで相手の前を動かない。

 スタッフは言った。「私はWi-Fiのパスワードを知らない。マネージャーが知っている」

 だったら、最初からそう言えや

 「マネージャーはどこにいる?」と聞き、マネージャーのもとに行く。そして、Wi-Fiのパスワードをくれ言う。そして、その場で止まる。

 相手が対応するまで、相手の前をうごかない。ようやく、Wi-Fiのパスワードをゲットした。

 しんどい。「これ、なんかのゲームで宝を手に入れる手順なん?」って思う。

 インドのレストランでの出来事なのだが、「その無駄に立派なヒゲ、毟ってやろうか」って思った。タイもそんな感じのことはよくある。

 話は戻るが、タイ現地採用は、現実問題として一定期間で転職をする運命にある。

 そうすると、辛いときに踏ん張って会社を支えようとして、精神や健康を害するのは馬鹿らしい。また、そういう自己犠牲の精神は、えてして本人の勘違いや思い込みだったりするし、その頑張りは2年後、誰も社内で覚えていない。

 人は忘れるし、人も入れ替わるからだ。諸行無常である。

 もちろん、努力は大事である。私は努力で自分のキャリアを切り開いてきた自負もある。でも、「もうちょっと肩の力を抜いたほうが、よかったのでは?」とも思うのだ。

 もうちょっと、ちゃらんぽらんに生きてみよう。うん。