鼻が折れると鼻血が出る

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五振後/司法試験投了後のキャリアを検討する②

 

 以前、五振後/司法試験投了後のキャリアとして、海外就職も有りではないかと書いた。今回は、海外就職において、どういった職種や企業を選ぶべきか等、具体的な検討したい。

 この投稿は下記の続きにあたる。

五振後/司法試験投了後のキャリアを検討する - 鼻が折れると鼻血が出る


✎専門コンサルティング系

 まず、一番有力なのが専門コンサルティング系である。経営コンサルティングというよりは、会社設立、監査、会計、法律など特定分野の仕事を請け負う業務をイメージして欲しい。

 求人例としては、下記である。

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 上記URLには、必要条件に「会計や経理の実務経験あるいはタイ語ビジネスレベル」とあるが、司法試験の受験歴も同様のスキルとして扱われるであろう。

 専門知識を提供するというのは、畢竟、法律知識を提供するに等しい。顧客からの質問の内容は、事業規制、投資恩典、会計処理、解雇の方法など様々であろう。しかし、これらの質問の回答は法律で定められている。

 タイの場合、「法律的には〜と定められているが、実務的には〜で問題ない」といった解答になることも少なくない。しかし、これも法律と実務の乖離という、法律関連の情報提供である。

 「外国ゆえにルールが分からない」といった事情が、上記の専門コンサルティング系企業の飯の種である。

 その国の法律に関して、全く分からなくても安心して欲しい。法律の原理原則は国が変わっても大きく変わらない。今までの勉強を活かせる仕事になる。


✎事業会社の業種

 もし、専門コンサルティング系の職種でなければ、大手企業の海外現地法人が良い。それも、銀行や保険など、当局からライセンスを得なければできない業種がベストである。金融業などが代表例であろう。

 これらの業種はコンプライアンスを重視する。もし法令を破り、当局から処分を受ければ、事業の遂行ができなくなるからである。

 何をするにも、法令遵守。ビジネスとしては窮屈である。しかし、法律に関わる問題がたびたび仕事をする上で噴出するため、法律を学んだ者の腕の見せ所が多い。

 また、金融などのいわゆる「お堅い」業種は、メールや報告書にて正確な文章が求められる。日本語をきちんと使える人は、驚くほど少ない。しかし、幾多もの法律の答案を書いた者にとっては、朝飯前のはずである。


✎履歴書と面談は正直かつ熱意を持って

 履歴書は書ける範囲で、一生懸命に。職歴が無いと気後れするかもしれない。ただ、無いものは無い。しょうがない。

 スヌーピーだって、You play with the cards you’re dealt …whatever that means. と言っている。どんな手札であれ、それで勝負するしかないのである。犬がうるせぇよって個人的には思うが。

 ささやかな努力として、受ける企業の業界について少しでも勉強すること。努力ができる人であると示すことができる。

 案外、その程度でも他の候補者と差がつく。仕事には熱心でも、転職に労力を割く人は少ない。なかなか時間が取れないからである。

 ところで、自身のキャリアや経歴を盛ったり誇張すべきか悩むかもしれない。しかし、よほど口に自信がある人以外は、正直に話すだけで良い。ただし、決意は力強く。

 「今まで司法試験の勉強をしてきたため、職歴はありません。経験の無さからご迷惑をおかけするかもしれませんが、期待に添えるよう全力で努力します。育てていただいた恩を仕事で返すことが、最初の数年の目標です」

 50代のおじさんが、ホロリとする台詞を真摯に力強く述べよう。たぶん、それだけで受かる、、、、とは言い過ぎだが、そういう部下を持ちたい人は一定割合で存在する。


✎タイの転職市場にはヤバいやつも

 月収が20万円前後(5〜6万バーツ)の求人の場合、ヤバい求職者の魑魅魍魎状態だったりする。

・サンダルで来る
・半ズボンで来る
・遅刻する
・むしろ来ない
・志望動機が夜遊び
・受ける会社の事業内容を知らない
・なぜかタメ口
・無駄に偉そう
・即ばれる嘘をつく

 1つ当てはまるだけではなく、複数当てはまる数え役満な猛者もいる。冗談みたいな変人が面談に来る。

 逆に言えば当たり前のことをするだけで、加点となる。身だしなみ、言葉遣い、お辞儀など、基本的なマナーを重々気をつけると良い。


✎昇給は転職の期待値と合わせて毎年10%

 海外法人に現地採用として就職すれば、最初の給与はあまり多くないであろう。

 しかし、知識集約型の仕事を選べば、潜在的な分を含め、最初の数年は毎年10%強くらいの昇給が見込まれる。毎年の昇給率が4〜5%、3〜4年後の転職時に20〜30%の昇給が狙える。

 ※昇給率が10%でも、インフレ率が5%なら、実質的な昇給率は5%である。上記は実質的な昇給率として記載している。

 もちろん怠惰に働いていては、高い昇給は望めない。上記は勤勉に知識を吸収し続けることを前提とした計算である。

 しかし、1日10時間の勉強に比べれば、帰宅後の1時間の勉強など取るに足りないであろう。95%の人間は仕事が終わったあとに勉強しない。毎日1時間の勉強を続ければ、2〜3年後に圧倒的な差になっている。

 

✎最後に

 五振後/司法試験投了後のキャリアは本当に悩ましい。

 他の転職者はキャリアがある。今まで得た経験の延長上で転職活動をすることができる。また、異業種への転職でも、いままでのキャリアから一定の軸ができあがっている。

 しかし、五振後/司法試験投了後に初めて職を探す場合、20後半〜30前後で、ビジネスパーソンとしてのスキルはまっさらな状態である。もちろん論理的な思考など仕事の基礎力はあるであろう。しかし、会社員としての世渡りなど未知の挑戦も多い。

 人に与えられた時間は平等である。もし懸命に人生を過ごしていれば、仕事をしていようが、勉強をしていようが、違う能力を培ったに過ぎない。そこに優劣はない。