鼻が折れると鼻血が出る

ブログ名で検索すると医療機関が鼻血の対処法について書いたHPがヒットします。タイ就職・鼻血にて検索下さい。

高給タイ現地採用への道と副業に関する考察

 

 便宜的に過ぎないが、高給に分類されるタイ現地採用をSS級、S級、A級に分類してみた。
 高給を目指すための戦略について、タイ現地採用にはどのようなキャリアパスがあるのかを考えつつ検討していく。

 

✎SS級タイ現地採用(年収400万バーツ〜)を目指す

例)

  • 外資系のマネージャークラス
  • 弁護士・大手事務所の公認会計士
  • 高待遇のMDなど役員クラス
  • 高度なスキル(技術系だけでなくマネージメント、海外営業なども含む)を持つ専門職

 このレベルは、現地採用というよりもグローバルなビジネスパーソンである。英語が可能な有資格者(弁護士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士など)でない場合は、ヘッドハンティングあるいはそれに近いかたちで採用が行われる。以下、無資格系のSS級タイ現地採用を念頭において、解説する。

 このレベルの求人に求められる人材は、大抵の場合、既にその業界である程度名前が知られている。一定以上の知見のある人間は、講演依頼や執筆依頼が来る。また特筆すべき成果を上げている人は、その業界で話題になっている。したがって無名の人材がここをいきなり目指すことは無謀である。

 SS級タイ現地採用は、任期のないタイ駐在員といった属性である。後述するA級〜S級のタイ現地採用が、本社採用や駐在員昇格を選ばずに、タイへの滞在や現在の職場での勤務継続を重視した結果としてSS級に進化している(到達している)ケースが多い。まずは、下記のS級あるいはA級を目指すべきであろう。


✎S級タイ現地採用(年収250万バーツ〜400万バーツ)を目指す

 S級は、無資格者がひたすら昇給を重ねてたどり着く現実的だが困難をともなうラインである。実は現地採用としてこのクラスの収入に到達するよりは、中堅企業(あるいは中小企業)にて駐在員待遇の採用を目指すほうが難易度は低い。

 現地採用として200万バーツ前後の給与をもらっている30代を例に考える。

 200万バーツ前後の給与をもらっている現地採用(難関資格保有者を除く)は、30代前半で3〜5%、30代後半で5〜10%くらいであろう。なお、人材会社の給与データから私の体感値にて調整した数値であり、統計があるわけではない。

 30代で200万バーツというのは、現地採用としてトップクラスの評価を得ているわけで、稀有な例外を除き仕事のできる人ばかりである。したがって、同業者や取引先からも仕事のできる人だと認識されているはずだ。

 視点を他社の社長に移してみよう。企業、特に中堅企業(あるいは中小企業)は常に人不足である。高度な業務を任せることができる人材は大手に取られるため、自社で優秀な人材を採用するのはよほどの工夫がない限り困難である。

 中堅企業とはいえ、駐在員には3〜4万バーツ程度の住宅を手配するし、海外駐在手当も多少はつける。すると、ほとんどの現地採用よりは給与が高くなる。なお、中小企業の場合は海外赴任に関する手当が非常に薄いケースも散見されるため、注意が必要である。

 さて、中堅企業のタイ現地法人社長からすれば、”30代200万バーツの他社の現地採用”は、「自社の駐在員よりも優秀な人材が、自社の駐在員よりも安い給与で働いている」と映るのである。引き抜きたいと思うのは自然な流れである。

 もちろん、引き抜こうとする社長は、現地採用者の給与はわからない。しかし、「優秀だからそれなりにはもらっているのだろうが、自社の駐在員待遇よりは安いだろう」と考えている。ほとんどの場合、だいたい正しい。

 このヘッドハンティングに乗れば、A級中位〜上位のタイ現地採用は、S級下位の現地採用の給与を手に入れることができる。もっともステータスが現地採用から駐在員に変わるので、C級タイ駐在員へのジョブチェンジといった見方もできる。

 では、A級タイ現地採用から駐在員待遇ではなく、S級タイ現地採用を目指す理由は何であろうか。

 いくつか例をあげてみる。

  • 大手商社や金融で現地採用として活躍しており、中堅企業へ駐在員待遇で転職した場合、給与は少し(あるいはそれなりに)上がる。しかし、業務内容の難易度や自身の仕事の付加価値が下がる可能性が高い。長い目で見た際、高度な付加価値のある業務を行っていなければ、転職市場での評価が上がらず、昇給が頭打ちし、転職できない人材になるリスクがある。
  • 業務の熟練度が相当に上がっており、さらに社内やグループ会社との人間関係も構築できている場合、転職によりそれらを捨てることになる。社外の人脈が豊富である、あるいは特定分野の知識に特化しているなどでない限り、転職によりパフォーマンスが落ちることを躊躇する。
  • 転職は不確定要素を大きく孕む。転職先の職場環境が事前に聞いていた話と大きく異なる、上司の外面と社内の振る舞いが大きく異なったなど、転職先から短期間で離脱せざるを得ない可能性も当然ある。このような転職をする場合、キャリアに傷が付き、給与が下がる可能性が高い。現地採用にてA級上位、すなわちS級の手前まで来た場合、現状の環境で努力し続ければさらに上にいける可能性が高い。よほどの昇給幅(+30%以上)でない限り、現状のまま昇給を目指すほうがリスクが低くリターンもそこそこ望める。
  • 今の職場で昇給と評価を積み重ねてきており、現状の仕事が気に入っている。シンプルな理由であるが、評価されながら好きな仕事を続けていくことは、人生の質を高める。また好きな仕事に従事している場合、自らの業務スキルを高めることが苦でなく、能力の向上が自然と向上しやすい。しいては、転職市場においてのバリューが下がりにくい。

 さて、私は1〜2年かけてS級(年収250万バーツ越え)を目指している。モデルケースとしては、以下を想定している。

月収12万バーツ
賞与5.5ヵ月
残業代毎月3.5万バーツ

 これはぎりぎり達成できるかどうかのラインと見ている。上司の機嫌をとりつつ、全力で仕事をし、運も味方した場合にのみたどり着く。

 保険というかプランBとして、副業も検討している。タイには外国人事業法があり、外国人が目立つビジネスを行えば、問題になる可能性が高い。したがって、ネット関連でビジネスを模索することになる。2〜3年で、本業と副業の合わせ技で、年収1,000万円を目指したいと思っている。

 SS級(年収400万バーツ〜)への道は未だ見えない。しかし、S級に辿り着いたときに見えるのではないかと思う。


✎A級タイ現地採用(年収150万バーツ〜250万バーツ/月収9万バーツ〜)

 A級を一言で言えば、タイに快適に永住できる給与水準である。この水準に30〜40代前半で到達すれば人生の選択肢が多く持てる。

 現地採用の日本同士での結婚、タイ人のオフィスワーカーとの結婚。共働きが前提となるが、かなりの生活水準を維持できる。ポイントは、配偶者がオフィスワークをしていることである。職業に貴賤はないが、夜職のタイ人と結婚することは経済的にはかなりリスクである。

参考:タイ人の妻が持ち込む様々なトラブルは、無数の落雷のようにあなたの精神を削り、弩級のハリケーンのようにあなたの財産を空高く巻き上げる。
タイ現地採用の10万バーツの壁および結婚に関する考察 - 鼻が折れると鼻血が出る

 日本人の配偶者が働いていれば、配偶者もタイにおける生活能力が高くなり、スクンビットの割高な日本語対応が可能なコンドミニアムに住む必要がなくなる。また、配偶者も自身の勤務先が提供する保険など福利厚生の恩恵を受けることができ、高額な民間保険を自費で加入する必要がなくなる。

 さらに、自家用車を持ち、家賃が高騰したエリアを避けて住むことができる。外国人価格のレストランやサービス以外の選択肢も広がる。少し駅から離れれば、安くて美味しくて洗練されたレストランが思いのほかたくさんある。

 A級上位からは、ヘッドハンティングの声がかかり始めるし、大手企業でなければ雇用形態を駐在員へ切替えることも検討してもらえる。

 金銭的にもキャリア的にもかなり豊かになってくる。少なくともA級タイ現地採用は、以下のようなタイ現地採用のステレオタイプからは外れてくる。

  • 安い給料で駐在員の雑用をさせられる
  • ビジネススキルが低く、日本で働けなかった人たち
  • タイには働くためではなく、夜遊びのために来ている

 A級を目指す道のりはかなり多様である。転職活動がうまくいき、いきなりA級からスタートすることもある。また、昇給を数年重ねて到達することもあれば、数年働いた後、転職して到達することもある。

 A級のスタート地点(年収150万バーツ)は、到達すること自体が大事なのではなく、どのように到達し、どのようにA級上位(年収200万バーツ)を目指していくかの戦略を持つことが肝要である。

 英語力を伸ばすのか、タイ語を勉強するのか、業務知識を極めるのか。タイ語スキルにしても、コミュニケーションとしてのタイ語なのか、タイ語の資料を読めるレベルを目指すのかで、必要な努力やリターンが大きく異なる。

 一歩先にたどり着く際には、三歩先を見据えた歩き方を意識したい。
 

✎副業の検討

 年収を上げる手段は大きく分けて、昇給、投資、副業の3種類であろう。副業について検討したい。

 海外に住んでいるということは、1つの希少価値のように思える。もちろん、どの程度の希少価値なのかは、なかなか判断が難しいのだが。

 「この希少価値を活かして副業を」というのは、現地採用であれば多かれ少なかれ考えたことがあるのではなかろうか。

 また、現地採用に限らないが、どうしてもビジネスパーソンには、努力が報われる時期、そうでない時期がある。

 (タイ人含む)現地採用の退職が複数重なる、駐在員の入れ替わり、組織変更など、タイに限らず海外子会社は社内の環境が変わりやすい。風向きが悪いときには転職ではなく、そっと嵐が通り過ぎるまで身を潜めるのも有効な対応策である。そんな時、仕事以外に熱中できることがあるとちょっとした精神的なセーフティーネットとなる。もしそれがマネタイズできるモノであれば、なおさら良い。

 収益は微額でも良いと思う。例えネットビジネスで数百円〜数千円の収入であっても、「どれだけ労力を投入すれば、どれだけのリターンがあるのか」が見えていることは大きい。極端に言えば、副業の稼ぎにおいて、収入0円と1円の差は、1万円と10万円の差ほどある。

 できれば、本業に好影響を与える副業を選びたい。シナジー効果にて本業の収入増も見込めるためである。例えば、保険の営業マンなら、色んな保険商品を比べるWEBサイトを作れば、他社の商品知識が増え、本業にも好影響を与える。

 しかし、えてしてそういった分野はレッドオーシャンであり、本業と関係ない分野に大きな収益機会が隠れていることもある。この判断はなかなか難しい。

 自分の持ってる知識およびやりたいことと、ビジネスチャンスは全くイコールではない。しかし、情熱を持って取り組めることでないと、続かずに投げ出してしまう可能性が高くなる。


✎おわりに

 副業と昇給については、私も検討&実践の過程である。実践&試行を繰り返し、このブログにまとめていきたい。

 現地採用は例外も多くあるが、その国を自身の決断で選んでいるのである。金銭的な問題さえクリアすれば、不自由なく自分に合う国に住み続けることができる。

 その結果、人生の充実度は大きく上がるはずだ。