鼻が折れると鼻血が出る

鈍器で顔を殴れば鼻は折れるし、誰かのために行動すれば社会は変わる。仕事も執筆も想いを込めて、存在を証明。

なぜルンピニ公園にオオトカゲが異様に繁殖しているのか

 バンコクの中心部にあるルンピニ公園に、恐竜みたいなサイズのトカゲがいることはわりと有名である。ルンピニ公園は市民の憩いの場になっていて、朝や夕方は多くの人がランニングをしているし、日陰で昼寝をしている人もいるし、太極拳をやっている集団もいる。

 そんな中、普通にオオトカゲが闊歩しているのである。寛ぐ市民とオオトカゲのミスマッチ感が半端ない。こんな感じで、普通に公園内の道を歩いているのである。

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 何も知らずに遭遇してしまい、驚きの悲鳴を上げる人もいる。しかし、大人しい生き物であり、人間に危害を加えることはないし、よく見るとなかなかかっこい造形をしているのだ。

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 ちなみに、正確な名前は「サルバトールモニター」と言う。モニターとは監視者(monitor)という意味で、木の上から獲物を眺めている姿から名付けられた。ルンピニ公園にいるほとんどのオオトカゲは、人間が近づくとゆっくり気怠そうに川の中に帰っていく。しかし、1m以下の小型の個体は木に登って、人間から逃げることもある。

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 ルンピニ公園に行けば、オオトカゲの数に驚くであろう。公園内の水際を歩けば、10匹以上見つけることができるはずだ。すべてのオオトカゲは野生であり、勝手に繁殖している。むしろ増えすぎて市民を驚かせまくっているので、行政機関が定期的に捕獲してもっと人の少ない場所に還している。

 さて、本題である。なぜこんなにルンピニ公園にオオトカゲが繁殖しているのか。餌となる魚が豊富であるからと思われる。まず、タンブン(仏教的な徳を積む)として、タイ人が公園内の魚に餌を日常的に与えている。さらに、公園は王室の土地なので、魚釣りが禁止である。

 あまり知られていないが、中華街(ヤワラート)を南北に流れる河川も、オオトカゲが非常に多い。この河川の付近には、たくさんの寺院がある。寺院の近くで魚に餌をあげることは、タイ人にとって定番のタンブンである。また、寺院の近くで釣り(すなわち魚を殺したり傷つける行為)をすることは、好ましくない行為と認識されている。条件がルンピニ公園と似ているのである。

 オオトカゲは大きくなってしまえば、天敵がいない。子供の頃は、犬やヘビに食べれてしまうが、2m近くになったオオトカゲを襲える生き物はワニくらいである。

 天敵もいなければ餌も豊富にあるルンピニ公園にて、今日もオオトカゲは我が物顔で闊歩しているのである。

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