アジア就職キャリア論

タイ現地採用6年目。行動しながら日々悩んでます。皆さまのキャリアのお役に立てますように!

現地採用が15~20万バーツ稼ぐ方法をPA&CA白井社長に聞いてきた

 タイで人材について最も詳しい日本人。そして情熱的なプロフェッショナル。それはPA&CAリクルートメント白井社長である。前半は高い給与を得るための具体的な戦略、後半はキャリアを構築するための心構えとなっている。

 

 

優太)さっそく単刀直入に聞きます。現地採用で15万バーツ、20万バーツ稼ぐにはどうしたらいいですか。

 

白井社長)金融です。

 

優太)外資金融などでしょうか?

 

白井社長)日系、ローカル、外資系問いません。金融と言っても、銀行、保険、リース、会計事務所、M&A等を手掛けるコンサルティングなど幅広く捉えて下さい。これらの業界では、10万、15万、多い人は20万バーツを越える給与を得ています。その背景としては、働く人に対して英語が堪能であるなど、相応のスペックを求めること。そして駐在員を置くコストが高いため、現地採用に20万バーツ払っても駐在員より全然安いといったことがあります。

 

優太)現地採用で稼ぎたいなら金融。さっそく金言を頂戴しました。タイといえば製造業で勤務している方も多いと思うのですが、製造業で稼ぐにはどういうキャリアがありますか。

 

白井社長)いくつかの類型をご紹介します。1つ目は、オーナー系タイ企業の製造業にて営業担当として圧倒的に売ること。こういった企業の特徴として、最初の給与は良い、定期昇給は無い、パフォーマンスを上げた場合はボーナスが非常に高いといった特徴があります。不動産業界が絶好調だったとき、50~100ヶ月分ボーナスを得ていた営業マンもいました。タイの製造業で日系企業と取引がある企業は、営業担当として日本人を置くことがあります。上手く成果を出せれば、インセンティブ含めた待遇は日系を越えます。ちなみにタイ企業であっても、高い給与を得るならば、タイ語よりも英語です。タイ語能力より、英語が堪能で外資企業に販売できる能力のほうが重宝されます。

 

優太)まさしく傭兵。成果を出してそれに見合った対価をもらうって感じですね。

 

白井社長)外資系の製造業、あるいは製造業の販売現地法人でも同様です。アメリカ、ドイツなどの製造業、特に自動車関係、電気・電子関係で日系企業と取引がある場合、窓口や営業担当として日本人をおくことがあります。業種としては技術営業になり、その業界のバックグラウンドがあり英語ができる日本人を採用します。

 

優太)語学ができ、その業界の専門知識があれば外資系狙うのもいいですね。

 

白井社長)あとは60代の技術者もタイローカル企業から人気です。30年の経験の蓄積がある技術者は、まずタイ人では探せません。また、60代になると子供の養育費などもかからず、給与に対するこだわりがそれほど高くない方も多いからです。

 

優太)非常に具体的な話、ありがとうございます。営業職でも技術職でもない人材が高い給与を得るにはどうしたらいいでしょうか。

 

白井社長)専門性です。単なる経理ではなく、原価計算などを含む工場経理を理解し、銀行との折衝ができるようなファイナンスに関する知見がある方は、企業が手放そうとしません。GMあるいはファイナンシャルコントローラーというポジションで仕事ができれば、キャリアとしてはまず安泰です。また、ここまでのポジションに行くと駐在員待遇への切り替えの話も出てきますし、そもそも既に、現地採用の給与レンジから大きく(上に)外れています。

 

優太)少し角度を変えて質問させてください。20代後半から30代くらいの現地採用で、一所懸命に仕事をしているものの、雑用が多くこまごまとした業務が中心になっている。このまま今の仕事を続けても将来の展望が見えない。そういった方はキャリアをどう構築していけばいいのでしょうか。

 

白井社長)もしその雑用が将来に活きないなら、はっきり言いますが、それは無駄です。そのレベルの仕事・給与で満足している人ということです。ただし、必ずしもすぐに転職すべきというわけではありません。働きながら勉強をし、スキルを蓄積することはできます。例えば語学。仕事で英語を使わないとしても、英語さえ使えれば外資系企業への転職も可能になります。英語もタイ語もできるとなれば、それは一つのスキルとなります。また、経理の経験がなくても、本で簿記の勉強をし、「経験はないけれど、勉強しました。タイ語もできます」となると、経理のアドバイザーのポジションはあります。

 

優太)私もブログで現地採用のキャリアにおいて自己研鑽は重要という発信を続けています。

 

白井社長)キャリアとは、自分自身の将来の目的を持ち、その目的を達成するために経験を積んでいくことだと思っています。経済的リターンを重視するというのは1つのキャリアに過ぎないことに留意する必要があります。

 

優太)大変おっしゃるとおりです。おっしゃるとおりなんですが、、、「こんな会社に入ると給与がたくさんもらえる」というのがあれば教えて下さい!

 

白井社長)タイ現地法人および日本本社が財務的に安定していて、利益率の高い会社です。そして、特許など含めて他社にない技術力のある会社ですね。上場企業であれば、日本本社の平均年齢や平均給与を調べることが出来ます。「本社社員の給与よりも高くなるから」といった理由が、現地採用の昇給の障害となるケースもあります。

 

優太)今までの話を総合すると、給与を払う価値のある人材になり、給与を払える余力のある会社に入るということですね。

 

白井社長)あるいは、オーナー社長の場合、一存で給与を決めることが出来るため、一気に昇給することがあります。「君はこんだけ稼いでいるので、これだけ払うね」という感じです。オーナー社長のもとにポンと入り、右腕になって成果を挙げるというケースもたくさんあります。

 

優太)同じ業種、同じ業務内容、同じ待遇で、内定を大手企業と中小のオーナー企業からもらったとします。一般的には大手企業に行きがちですが、必ずしもそれが良いというわけではないのでしょうか。

 

白井社長)一概にどっちがいいとは言えません。小さい会社は、オーナーに気に入られれば一気に昇給する可能性がありますし、嫌われれば追放されるリスクもあります。安定を求めるなら、大手企業かもしれませんが、ルールが整備されすぎており、特例的な昇給はあまり認められません。

 

優太)こういう人は、こっちがいいなどはありますか?

 

白井社長)安定志向で高学歴・高スペックなら大手ですね。一方、自分の能力で戦う意気込みがあり、成果を出してリターンを求めていきたいなら、オーナー企業を推します。オーナー企業に行くかどうかは、自分に自信を持てるかどうかも重要ですね。

 

優太)そもそも、リスクをとって現地採用としてタイに来ているわけです。そこで安定志向だから大手というのは、個人的にはしっくりこないです。カジノで高レートのテーブルに来たのなら、ちまちま賭けずに、大きく賭けましょうよということでしょうか。

 

白井社長)そのとおりです。

 

優太)最後に2つ質問をさせてください。こういう人は転職がうまくいっていないなどの注意はありますでしょうか。

 

白井社長)転職先の会社に入ることがゴールになっている方です。そういった人はタイで埋もれていき、次の転職では市場で評価され辛い人材になってしまいます。良いキャリアを積み重ねていく人は、目的意識を常に持っており、将来の絵を描ける人です。また、転職先の会社に対してどのような貢献ができるかではなく、まず、「いくら欲しい」という発想が先になっている方もうまくいきません。

 

優太)肝に命じます。逆に、転職がうまくいく人はどのような人でしょうか。

 

白井社長)まず理想や目的のために何をしてきたのか、それが見える履歴書・職務経歴書があると良いですね。求職者は面談にて、転職先でこんなことをしたい語ります。しかし、その目標は現在の職場では本当に達成できないのか、あるいはその目標のために現在の職場で何をしてきたか。ここに納得感のある答えを提示できれば、信頼はぐっとあがります。

 

優太)改めて白井社長がさきほどおっしゃった「キャリアとは、自分自身の将来の目的を持ち、その目的を達成するために経験を積んでいくこと」というお言葉を思い出しました。本日はありがとうございました。

 

 

 当記事は、PA&CAリクルートメントの広告ではない。むしろ私から「収益のないブログで謝礼は支払えないが、インタビューさせて下さい」とお願いをした。白井社長は私がかねてから尊敬している方であり、どんな質問に対しても、ロジカルかつ本質的な答えを即答されるプロフェッショナルである。当記事が皆様のキャリアに役に立てると嬉しい。

 

(そしてPA&CAのPRに少しでもなれば、さらに嬉しい)

 

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