鼻が折れると鼻血がたくさん出る

タイ現地採用6年目。行動しながら日々悩んでます。皆さまのキャリアのお役に立てますように!

包茎手術と海外就職と

 

20歳になってすぐ、包茎手術を受けた。

 

私は仮性包茎であった。仮性包茎は、日常生活・性生活には支障がないため、手術を受ける必要はない。それでも、保護者の同意なしで手術を受けることができる20歳になって数日後、横浜の上野クリニックで包茎手術を受けた。金額は12~13万円であった。家賃3万8,000円の家に住む貧乏な学生からすればそれなりの大金だ。

 

よく聞かれる

「包茎手術すると、どんなメリットがあるの?」

 

正直に言うと「よく分からない」というのが本当のところだ。34歳の僕からすれば、包茎でも包茎でなくても、正直どっちでもいい。別に何も変わらない。ただ、10代の僕は包茎であることに猛烈にコンプレックスを感じていて、一刻も早くどうにかしたかった。なので、20歳の僕が決断した包茎手術を受けるという選択は、僕の人生で最も正しかった選択の1つなのだと思う。

 

たぶん、僕のブログを読んでくれている人は、決断の多い人生を歩む方々であろう。しかも、華々しい決断ではなく、どちらも茨の道といったタイプの選択で、決断に苦痛をともなうはずだ。海外におけるキャリア選択は、不確定要素が多く情報が少ない。そういった決断をする際には、メリットとデメリットの比較はあまり意味がない。メリットもデメリットも霞んでおり、そもそもそれはメリットなのかデメリットなのか?と悩むことすら多い。

 

アジアの現地採用についていえば、待遇面のデメリットがどうしてもついて回る。メリットとデメリットを冷静に比較して、現地採用を選んだ人はそう多くはないように思う。行ってみようかなという挑戦心だったり、行くしかないという思い込みだったり、何かしらの気持ちや情熱が先にある。そして、物価や待遇面など、生活できるかという現実的な問題と向き合い、それを乗り越えた人がアジアで現地採用をする。

 

そこにあるのは「海外に出なければ後悔する」という思いではないだろうか。もちろん現実的な計算も行ったはずだ。しかし、海外キャリアを計算して選んだのではなく、日本を出るという気持ちが先にあり、それが現実的に可能かという観点から計算を行うという順序が大半のはずだ。

 

ある選択に関してメリットとデメリットを計算するといえば響きが良い。しかし計算といっても、現実は単に悩んでいるだけであったりする。また、いくら計算しても、その計算結果はあまり選択の役に立たない。

 

結局「それを選択しなかった場合、将来後悔するか?」という問いに対して、「後悔する」という答えが心にあるならば、それは選択すべきなのである。

 

冷静に考えると、私がタイに就職した当時は「27歳、法律系の院卒、IT企業の代表、専門性は財務」であったので、7万バーツ(月収20万円ちょっと)でタイで就職するというのは、メリットとデメリットを比較考慮した正しい選択ではなかっただろう。酒も夜遊びも好きでないし、タイ人の恋人がいたわけではないので、特にプライベートのメリットを享受したわけではない。

 

ただ、当時の私は精神的に疲れていたのかもしれないが「日本に居続ける」ということに対して閉塞感があった。タイへの就職は、生涯賃金やキャリアを客観的に考えて正しい選択でなかったとしても、後悔しない選択であったと思う。

 

近頃、キャリアに関する相談を受ける機会が増えた。その際に、つい分析的なことを言ってしまうことがあるが、それは本質的に人に寄り添ったアドバイスではないのであろう。「何を選択したら、人生において後悔しませんか?」これが私が問いかけるべき質問なのだと思う。

 

そんなこんなで私は思うのだ。

私にとって、包茎手術と海外就職は似たようなものであったなぁと。